関係比率による財務諸表分析

財務諸表には、一定時点の財政状態を表示した貸借対照表、一定期間の経営成績を表示した損益計算書、一定期間のキャッシュ・フローの状況を表示したキャッシュ・フロー計算書があります。

財務諸表分析を行うためには、これらに記載されている勘定科目の意味を知ることはもちろんのこと、関係のある勘定科目を比較して、企業の財政状態、経営成績、キャッシュ・フローの状況が良好かどうかを理解できなければなりません。

財務諸表に表示されている、ある項目と他の項目の金額との相互関係をしました比率を関係比率といいます。財務諸表分析を行う際は、この関係比率による分析が大切です。関係比率による財務諸表分析には、静態比率による分析と動態比率による分析があります。どちらも、細かく分析しようと思えば、いくらでも可能ですが、まずは基本的な内容をおさえておきましょう。

目次

  1. 財務分析の基本は財務諸表の見方を理解すること
  2. 貸借対照表の見方
    1. 資産と負債の区分表示
    2. 純資産の表示
  3. 損益計算書の見方
  4. キャッシュ・フロー計算書の見方
  5. 関係比率による財務諸表分析
    1. 静態比率による財務諸表分析
    2. 動態比率による財務諸表分析