貸借対照表は、一定時点の財政状態を表示した財務諸表です。財政状態とは簡単に言うと、その企業がどれだけの財産(資産)を持っており、どれだけの借金(負債)を負っているかということです。様式には左側に資産、右側に負債と純資産を表示する勘定式と上から資産、負債、純資産を並べる報告式があります。
勘定式の貸借対照表を図示すると以下のようになります。
貸借対照表の左側を借方、右側を貸方と言います。
借方には資産が表示され、貸方には負債と純資産が表示されます。借方の合計金額と貸方の合計金額は必ず一致します。つまり、資産の合計金額と負債と純資産の合計金額は同じ金額になります。この関係から、資産の合計金額から負債の合計金額を差し引くと純資産の合計金額になることがわかります。
純資産は、資産合計額(総資産)のうち、どれだけが株主に帰属するものかを表していますので、株主資本や自己資本とも呼ばれます。ただし、純資産の中には株主資本以外の項目も含まれているので必ずしも純資産と株主資本が同義となるわけではありませんので注意してください。