銀行預金で資産を運用すると損する?

銀行にお金を預けていても、大して利息が付かないから損だという意見があります。この言い方はちょっと違いますね。

利息は受け取れるけども他の投資対象と比べると運用益が少ないので利幅が少ないと言うべきです。言葉の違いに過ぎないので、あまり気にすることはないでしょう。

でも、銀行預金は損すると本気で言う人がいます。

銀行が破綻すれば損する

銀行にお金を預けていて損するのは、銀行が破綻した場合です。その際も、預金者は1,000万円とその利息はペイオフという制度によって保護されます。したがって、1つの銀行に1,000万円を超える預金をしている場合には元本が目減りする危険があります。

預金で損する場合とは、基本的に銀行が破綻した場合です。経営破綻は銀行に限ったことではありません。一般事業会社も倒産して株式の価値がなくなることがあります。なので、経営破綻のリスクがあるから銀行預金は危険だとの意見を気にすることはないでしょう。

マイナス金利だと預金は損するのか?

銀行預金が損する理由として、マイナス金利を上げることができます。

通常は、銀行にお金を預けておけば、いくらかの利息を受け取れます。しかし、マイナス金利が導入されると、銀行にお金を預けていると逆に預金者が利息を支払わなくてはなりません。だから、マイナス金利の導入は預金者に不利になります。

しかし、日銀がマイナス金利を導入してからも、定期預金はおろか普通預金でさえ、預金者が利息を銀行に支払っていません。

マイナス金利の導入でも預金者が銀行に利息を支払っていない現状では、預金は損するとは言えません。仮に預金者が利息を銀行に支払わなければならなくなれば、その時に預金を引出せば良いのです。焦って、今すぐに預金を引き揚げる必要は全くありません。

このまま銀行にお金を預けておくと損するとの意見については、自分の頭でじっくりと考える必要があります。なぜ、銀行に預けておくと損するのか、株式や投資信託なら安全なのか。自分自身で考えてみれば、銀行預金で損する危険性は他の投資対象よりも低いとわかるはずです。