資金に余裕がある場合は定額貯金に預けておくのもあり

「ある程度まとまったお金があるけども、これといった投資先がないから仕方なく普通預金に預けたままにしている」

これはよくあることですね。リスクの高い投資をするのなら、安全性の極めて高い普通預金に預けっぱなしにする方が良いでしょう。でも、普通預金だと今のご時世では、大した利子が付かないから他に投資したいと思っている方は、とりあえず、ゆうちょ銀行の定額貯金に預けておくことをおすすめします。

半年経てば払い戻しできる

定額貯金は、1,000円以上1,000円単位で預けれます。利率は普通預金や普通貯金よりも優遇されています。なので、普通預金や普通貯金から定額貯金に預け替えるだけで、受け取れる利子が多くなります。

また、定額貯金は預けてから半年経てば自由に引き出せます。したがって、ある時、有利な投資対象が見つかった場合には、預け入れから半年経過していれば、投資先を乗り換えることが可能です。長期の定期預金だと、中途解約した場合、満期前解約利率が適用されて、預け入れた時に予定していた利子よりも少ない利子しか受け取れないことがあります。

分割での払い戻しもできる

定額貯金が優れている点は他にもあります。

それは、分割での払い戻しができることです。

例えば、200万円を定額貯金に預け入れたとします。それから3年後に50万円が必要になった場合、200万円の定額貯金のうち50万円だけ払い戻しを受けれます。したがって、残りの150万円は、これまでと同じ条件で定額貯金に預けたままとなります。

定額貯金に預け入れた時の金利が0.1%だったけど、3年後に0.01%まで下がっていたとしましょう。この場合、分割での払い戻しができなければ、利率0.1%で預けていた200万円の定額貯金全額を引き出して、そのうち150万円を利率0.01%の定額貯金に預け直さなければなりません。でも、定額貯金は分割での払い戻しができますので、150万円の利率は従来の0.1%が今後も適用され続けます。

定額貯金は10年間預け続けることができます。その間に有望な投資先が見つかれば払い戻しを受ければ良いですし、良さげな投資先がなければ定額貯金のまま運用すれば良いでしょう。また、定額貯金の利率が上がった場合には、全額払い戻しを受けて再び新利率の定額貯金に預け直せば、より有利に運用できます。