資産運用はマラソンと同じで長く続けることが重要

資産運用は、どのくらいの期間続けるべきでしょうか?

マイホームのように大きな買い物をするまで、子供が高校や大学を出るまでなど、その人によって資産運用の目的が異なってきますから、一概にいつまでと期間を区切れません。目的を果たしたら資産運用をする必要はないとも言えますが、自分の人生がいつ終わるのか誰にもわかりませんから、資産運用は期間を区切らずに一生続けるくらいの気持ちで行った方が良いでしょう。

安全性重視で資産運用する

資産運用を一生続けると決めたら、後は途中でやめてしまわないように工夫しなければなりません。

資産運用には、当たり前ですが資金が必要です。運用資金がなくなっては、資産運用できませんから、元本が吹っ飛ぶような投資は避けるべきですし、大きく資産価値が目減りする危険のある対象に投資するのも慎重でなければなりません。

そうすると、資産運用で最初に重視すべきことは収益性よりも安全性となります。国債や預貯金のようにそうそう元本割れが起こらない金融商品で、まずは資産運用しましょう。

そして、預貯金に余裕が出てきたら、株式や社債などへその一部を回します。もちろん、株式や社債に投資する場合も、リスクがありそうな銘柄ではなく、経営成績や財政状態が安定している企業を探すべきです。

デイトレードはやらない

長期的に資産運用するためには、とにかく安全性を重視しなければなりません。だから、短期的な時価の変動に損益が大きく左右されるデイトレードはするべきではありません。

長期の資産運用はマラソンを完走するのと同じように一定のペースを守ることが大切です。しかし、デイトレードは、1日のうちにどのように値動きするかわからない状況で利ザヤを稼ぐ行為ですから、一定のペースを守ることができません。

午前中に何度も売買を繰り返す日もあれば、1日を通してほとんど売買しない日もあります。これは、マラソンに例えると10km地点でいきなりダッシュをし、15km時点から歩いたりするのと同じです。このような走り方では、優秀なタイムは出ませんし、完走できるかどうかもわかりません。

長期的に安全に資産運用をするつもりがあるのなら、短期的な時価の変動に一喜一憂するような投資をすべきではありません。一度投資したら腰を据えて、後は時価がゆっくりと上がっていくのを待つだけです。