投資をしていることを忘れるくらいでないと資産運用は成功しない

株式のように値動きの激しい投資を始めると、投資対象の値上がりや値下がりが気になります。仕事をしている時も、食事をしている時も、テレビを見ている時も株価が気になるという人はたくさんいます。

でも、同じ資産運用でも、お金を定期預金や定額貯金に預けてる場合には、普段の生活でまったく意識することはありません。

株式投資も預金と同じ気持ちで

安全に資産形成をしようとする人は、ある時、資産の大部分が目減りするかもしれない投資には手を出しません。

預貯金で資産形成している人が、その典型ですね。よほどのことがなければ銀行がつぶれることはありません。たとえ銀行が破綻しても、預金のいくらかは戻ってきます。だから、預貯金で資産形成をしている人は、資産運用していることを忘れて日々を送っています。

株式投資をする場合も、預貯金で資産形成をする場合と同じような意識が必要です。そのためには、いったん投資した銘柄をすぐに売らないこと、つまり長期保有を目的に株式を取得するのです。

複数銘柄を組み合わせる

また、1銘柄に大きく投資することも避けなければなりません。全財産を1銘柄に投資した場合、少しの値下がりでも金額にすると大きな損失になります。

こうならないようにするには、複数銘柄に分散投資する必要があります。そうすれば、ある銘柄は値下がりしたけど、別の銘柄が値上がりしたおかげで、損益を打ち消してくれることがあります。

分散投資をしていれば、ポートフォリオ全体での値動きが小さくなりますから、特定の銘柄の株価の変動に一喜一憂しなくなります。その状況が続けば、次第に株式に投資していることを意識しなくなり、預貯金で資産運用している個人投資家と同じ気持ちで日々を送れます。

いつも、株価の変動が気になってソワソワしているのなら、それは危険な投資をしている証拠です。その感覚がギャンブルをしている時と同じものだと気付ければ、安全に資産運用できるようになるはずです。