預貯金以外の資産運用を考える場合、投資資金をどうやって捻出するかが問題となります。
すでに潤沢な預貯金があるのなら、その中から余裕資金を株式や債券などの投資に回せば良いでしょう。しかし、資産運用を思い立った時に必要な資金がない場合には、投資資金ができるまで待たなくてはなりません。
ボーナスを投資資金に回す
資産運用をする際には、生活に必要な資金まで投資してはいけません。投資で不測の損害が発生しても生活を破綻させないために必要な資金は、安全性の高い預貯金で持っておきましょう。
したがって、これから資産運用をしようと思っている方は、まず、生活が破綻しないだけの預貯金を作ることが先決です。それができた後に預貯金以外の資産運用を考えましょう。
投資資金として使いやすいのはボーナスです。最近は、ボーナスが支給されない会社もありますが、ボーナスが支給される会社に勤めているのなら、ボーナスはまとまった投資資金として最適です。
ただし、ボーナスを投資資金に回す場合には、毎月の給料だけで生活をしなければなりませんし、給料の中から預貯金に貯めておくお金を作らなければなりません。貯蓄をボーナスに頼っている方は、給料の一部を預貯金に回す努力をしましょう。
数年間貯蓄に励む
ボーナスが支給されない会社で働いている方は、毎月の給料をコツコツと貯蓄に回してまとまった投資資金を作りましょう。
投資資金ができるまでには、3年や5年はかかるでしょう。日頃の支出の中から無駄を省く努力をすれば、もっと早くに投資資金を作れます。
安全に資産運用をするためには長期投資の姿勢が重要です。投資資金を蓄えるために数年我慢できる方は、きっと長期投資でうまく資産形成できるはずです。
今すぐに資産運用をすべきでない
資産運用を思い立ったら、すぐに行動に起こすのはやめましょう。
株式でも債券でも、投資では大金が動きます。給料の2倍や3倍といったお金を株式の取得に使わなければならないのですから、じっくりと時間をかけて投資すべきかどうかを考えましょう。
預貯金にお金を預けておくことも立派な資産形成です。株式投資で損するのが不安だと感じているのなら、無理して株式投資をする必要はありません。働いて稼いだ給料の一部をコツコツと貯めた方が、結果的に多くの資産を築ける場合があります。むしろ、株式投資よりも、預貯金の方が資産形成で成功する確率は高いはずです。