定期預金は毎月少しずつ預けて金利の変動に対応する

資産形成において、最も安全性が高いのは預貯金です。特に普通預金は元本が目減りする危険性が極めて低いですし、物価上昇時には実質金利にインフレ率が加味されて名目金利が決まるので物価変動にも強い特徴があります。

しかし、普通預金は、数ある資産運用の中で、利回りがとても低いというデメリットがあります。そこで、普通預金より少しでも有利に資産運用するため、普通預金の一部を定期預金に預け替えることを検討した方が良いでしょう。

定期預金はインフレに弱い

ただ、定期預金は契約時の利率が満期まで適用されるので、満期が来る前に市場金利が上昇した場合、受け取れる金利が不利になることがあります。つまり、定期預金はインフレに弱いのです。

一定期間は引出さないことを約束して定期預金に預ける以上、インフレ時の損失は受け入れなければなりません。でも、ちょっと工夫すればインフレのデメリットを少なくすることはできます。

普通預金から定期預金に預け替えをする場合には、少額から始めましょう。100万円余裕があるから100万円全額を定期預金に預けるのではなく、10万円だけを預けるといった形にするのです。

そして、翌月、翌々月も10万円ずつ定期預金に移し、10ヶ月に渡って普通預金から段階的に預け替えをしていきます。このようにすれば、ある時に定期預金金利が上昇した場合に余裕資金のいくらかを高い金利で運用できます。例えば、5ヶ月後に定期預金金利が上がった場合には6ヶ月以降に定期預金に預けた分については高い金利が適用されて、多くの利息を受け取れます。

定期預金の預入期間は短めに

定期預金は最長10年間預けられます。預入期間が長いほど金利は有利になります。だからと言って、10年の定期預金に預け入れるのは慎重でなければなりません。

10年もあれば、その間に金利が上昇する可能性があるからです。もちろん、金利が下がることもあります。将来の金利を予測できない以上は、どちらに転んでも良いように準備しておくのが、安全に資産形成するための心得です。

定期預金に預ける場合には、預入期間を短めにしておきましょう。現在のような低金利時代では、預入期間が長くても短くても低い利率しか適用されないので、満期が1年以内に到来する定期預金にしておくのが無難です。

満期を短くしておけば、ある時、金利が上がった時にこれまでの定期預金を解約して新定期預金に預け替えができます。この場合も、期間は短めにしておきましょう。また、定期預金金利が現在よりも低くなった場合には、これまでに預けた定期預金はそのままにしておき、高い金利をこれまで通り継続して受け取ります。

定期預金にお金を預ける場合は、毎月、少額を預けるようにして金利の変動に対応すれば、インフレリスクを軽減できます。