低金利は企業に有望な投資先がないこと

銀行の預金利息が超低金利と言われるようになって久しいです。21世紀になってからは定期預金に預けていても、微々たる利息しか受け取れなくなっています。

だから、預金ではなく株式、不動産、FXなどに投資して資産を増やすべきだと主張する人が増えています。果たして、この主張を真に受けても良いものなのでしょうか?

預金金利が下がっていれば貸出金利も下がっている

預金の金利が低水準ということは銀行の貸出金利もかなり低い水準に抑えられていることであり、企業は少ない利息負担で資金調達できるようになっています。それなのに企業は資金を借り入れて設備投資をしたり新規市場の開拓をしようとしていません。

これは、つまり、既存企業には業績を良くできる投資先がないということなのです。もしも、既存企業が、確実に売上と利益を増加させれる投資対象があれば、銀行から借り入れをして設備投資するでしょう。

どんなに貸出金利を引き下げても、企業が銀行から借り入れをして設備投資しないのは、現時点で有望な投資先がないということを理解しないといけません。

有望な投資先がないのに株価が上がるわけがない

企業に有望な投資先がなければ、既存事業で食いつないでいくしかありません。

既存事業が設備投資なしで、右肩上がりに売上を伸ばしてくれれば良いのですが、それは容易なことではありません。そもそも、既存事業が右肩上がりに成長しているのであれば、低金利時代に銀行から借り入れをして設備投資しない理由はありません。

つまり、企業は有望な投資先がないから資金調達をしないのです。銀行がどんなに金利を下げて、企業にとって借金が有利だと宣伝しても、わずかな借入利子ですら支払う余力が企業にはないから借金をすることはありません。

当然、企業に有望な投資先がないのですから、業績も横ばいで推移するでしょう。業績の悪い企業であれば、徐々に財務体質が悪くなっていくかもしれません。

結局、低金利の時代は企業が業績を上げにくい時代なので、株価も上昇しづらい時代なのです。それなのに低金利の時代に銀行にお金を預けていてもメリットがないから、株式に投資しましょうと言うのは変ですよね。