低金利時代だから株式投資が有利?

低金利時代では、お金を銀行に預けていても金利が低いので株式投資をした方が良いとすすめる人がいます。

確かに低金利なのに銀行にお金を預けていても、微々たる利息しか受け取れませんから、資産が増えていく期待は持てません。だから、利回りが預貯金よりも有利な投資対象を見つけて、それに投資すべきだという考え方は理解できます。

しかし、低金利時代だから株式投資が有利と言えるのでしょうか?

企業の資金需要がない

もしも、多くの企業が銀行から借金をして設備投資をしたいと考えていたとします。この場合、企業は設備投資をすれば、今以上に多くの利益を得られると予想しているはずです。そして、資金を貸す銀行も、企業に設備投資意欲があり、将来多くの利益を獲得すると予測していたなら、高めの金利を設定して貸し出せます。

すなわち、企業の設備投資の意欲が高ければ、銀行は高い金利で資金を貸し出せるので、預貯金の利率を上げることができるのです。しかし、企業に設備投資意欲がなければ、銀行は貸出先が減るので金利の収入も減少します。当然、銀行は利益を確保するために預貯金の利率を下げなければなりません。

設備投資しない企業が成長するか?

株価が上がるためには、企業の売上や利益が増えなければなりません。つまり、株価は企業が成長するという見込があるから上昇するのです。

しかし、低金利時代は、企業の設備投資意欲が減退しているので、多くの企業は設備投資をしません。設備投資に限らず、市場調査、新規市場の開拓などにも資金が必要となりますが、それらの資金も借りようとしません。

したがって、低金利時代は、預貯金の利率が低いだけでなく、企業の設備投資意欲が低く売上や利益が増加しにくいのです。それは、株価が伸びにくい時代と言えます。

それなのに低金利時代だから株式投資が有利だと言うのは、おかしいですよね。

低金利で銀行にお金を預けていても微々たる利息しか受け取れないけども、株式投資なら銀行に預けているよりもましかもしれない、そう考えるべきです。

低金利時代は、株式投資も不利な時代です。多くの企業の業績が低迷している中で、将来性のある企業を見つけだし、その企業の株式に投資するのは難しいことと理解しましょう。