ソーシャルレンディングこそ借り手の財務内容を分析する必要がある

近年、ソーシャルレンディングが注目されています。

ソーシャルレンディングとは、資金を借りたい人と資金を投資したい人をインターネットを使って結びつけるサービスです。これから事業を始めようとする個人、新規事業を行おうとする中小企業などが、必要な資金をインターネット上で集める手段として期待されています。

一方の資金を投資する側も、少額から個人や企業にお金を投資でき、預貯金よりも多くの利息を受け取れるメリットがあります。

定性的情報のみで投資できるか

ソーシャルレンディングを使って投資を使用する場合、これから事業を始めようとする個人や企業の情報を入手しなければなりません。

基本的に事業を始めようとする個人や企業の情報は、投資家と借り手の間をつなぐ金融機関から提供されます。投資家に提供される情報は、借り手の企業情報や事業内容です。これらの情報を見て投資家が、投資をするかどうかを決めます。

しかし、借り手の事業内容を見て、投資が安全かどうかを判断できるでしょうか?個人や社長の熱意は伝わってきても、その事業が成功するかどうか予測できるでしょうか?

事業者のやる気といった定性的情報だけで投資するのは、普通に考えて危険です。

財務内容の分析が必要

上場会社の株式であれば、いつでも売ることができます。つまり、上場会社への投資は即時に回収可能です。上場会社の株式を買いたい投資家はたくさんいますし、市場が整備されていますから株式の売却は容易です。

ところが、ソーシャルレンディングを使って資金の借り入れをしようとする個人や企業への投資はどうでしょうか?上場していないので、すぐに債権を他人に売却するのは困難です。しかも、上場会社のように財務体質がしっかりとしていません。

そのような個人や中小企業に投資をすることは、上場会社の株式に投資するよりもリスクがある行為です。だから、上場会社よりも財政状態や経営成績を分析するためにより多くの時間をかけなければなりません。

ソーシャルレンディングを利用して資金を借りようとする個人や企業が、上場会社と同じような財務情報を公表しているでしょうか。簡素な貸借対照表と損益計算書しか作っていないのなら大した財務分析はできません。

ソーシャルレンディングへの投資の方が上場会社の株式を取得するよりもリスクがあることを理解しましょう。そして、ソーシャルレンディングを利用して資産形成をしようと思うなら、しっかりと会計学を勉強しなければなりません。