インターネットの普及のおかげで、今では誰でも株式取引をできます。昔は、株に興味を示すことの少なかった主婦層も、最近ではインターネットを利用して株式の売買を行っています。
雑誌でもウェブサイトでも、メディアで主婦向けの株式投資の特集が組まれることも多くなり、それを見て株を始めた主婦の方もいるでしょうね。
主婦が株式投資で知っておくべきことは何?
主婦向けの株式投資の特集では、株を始める前に知っておかなければならないことがいろいろと書かれています。
- 株式取引は余裕資金で行う
- 信用取引には手を出さない
- 予算を守る
これらの内容は、確かにその通りです。借金してまで株をやるべきではありませんから、余裕資金の範囲内で取引をする、予算を決めるということは大切なことです。
しかし、メディアでは、それよりも重要なことを教えてくれません。
その重要なこととは、簿記を勉強することです。
簿記がわからずに企業の評価はできない
例えば、子供が勉強をできているかどうかを評価するためにどのような情報を必要とするでしょうか。
- 見た目
- しゃべり方がしっかりしている
- 朝寝坊しない
- 宿題をする
- 友達と仲良くしている
いろいろな基準があるでしょうが、これらの項目をどんなに見たところで、子供が勉強をできているかどうかの評価は主観にならざるを得ません。
子供が勉強をできているかどうかを判断するためには、学校でもらう通知表を見ないことにはできません。10段階評価でも5段階評価でもどちらでも構わないのですが、通知表に記載されている数字を見て、勉強ができているかどうかを把握するはずです。
そして、毎年の通知表を見比べながら、このままの調子で学校に通っていれば、しっかりと学力を身につけられるだろうと判断します。
企業も、子供の通知表と同じように毎年財務諸表を公表します。財務諸表は、いわば子供の通知表のようなもので、どれだけの売上がありどれだけの利益を得たのか、決算日現在にどれだけの資産を保有しており借金はどれくらいあるのか、そのような情報が表示されています。
そして、財務諸表に表示されている内容を理解するためには、どうしても簿記の知識が必要になるのです。
簿記の知識がなければ財務諸表を理解できません。これは、子供の通知表を見ないと勉強ができているのかどうかを評価できないのと同じです。
企業の業績を評価して現在の株価が妥当かどうかを評価するためには、財務諸表を読めなければ不可能と言っても過言ではありません。だから、簿記を勉強して財務諸表を読めるようになることが株式投資では大切なのです。
主婦だから、財務諸表を見ずに株に手を出していいわけではありません。主婦でも会社員でも、誰もが株式投資をする前に財務諸表を理解できるように簿記を勉強しなければならないのです。