これから株式投資を始めようと思っている方が、最初にしなければならないことは会計学の勉強です。
会計学と言っても、簿記検定の3級からの勉強で構いません。株価が妥当かどうかを判断するためには、企業の財政状態と経営成績を財務諸表から読み取れなくてはなりません。そのためには、会計学を知っておく必要があります。
証券口座の開設は簿記3級取得後
例えば、質屋を始めようと思ったら、質入れされそうな物の目利きができなければなりません。ブランド物のバッグが持ち込まれたら、そのバッグが本物かどうか、保存状態の良し悪し、バッグに需要があるかどうか、それらを総合的に評価して値決めをする必要があります。
質入れされた物をその価値以上に高く評価してしまうと利益が出ませんから、質屋にとって目利きはとても重要なことだとわかるはずです。
同じように株式投資も、株式の価値がどれくらいなのかを目利きできなければ、高くで買って安くで売り、売却損を出してしまう危険性が高まりです。
だから、証券会社に証券口座を開設する前に株式の価値を評価できる能力を身につけることが大切です。そして、株式の価値を評価する能力を身につけるなら、会計学の知識は必須です。まずは、簿記3級の勉強から始めましょう。
技術もないのに店を持つようなことはするな
すし屋やラーメン屋を始めようと思ったら、最初にすべきことは、寿司を握る技術の習得、ラーメンを作る技術の習得です。まさか、寿司も握れない、ラーメンのスープも作れない状態で、お店を開くようなことはしませんよね。
それと同じように証券会社に口座を開設する前にしなければならないのは、会計学を勉強して企業価値がどれくらいなのかを評価する能力を身につけることです。会計学を勉強せずに証券口座を開くのは、寿司も握れないのにお店を開くようなものです。誰も、寿司を握ったことのない人のお店に行って寿司を食べようとは思いません。
証券口座は誰でも簡単に開設できます。
しかし、証券口座を開設できることと、株式の価値を評価できることはまったく関係ありません。それを理解していれば、やらなければならないことは会計学の勉強だと気付くはずです。