株式の少額投資で成功したいなら売却するな

株式投資を始めようかと思う瞬間は、いきなり訪れるものです。友人が株で儲けたという話を聞くと自分も株を始めようと思いますし、テレビの株式取引の特集を見た後も株をやってみたくなります。

これまで全く株に興味がなくても、ちょっとしたきっかけで株式投資に興味がわいてきます。しかし、株式投資を始めようと思い立ったものの、投資するだけの資金がないということはよくあります。そこで、多くの人が数十万円の少ない投資資金で株式投資を始めるのですが、それが失敗の始まりとなるのです。

少額では分散投資できない

株式投資は、複数銘柄に同時に投資する分散投資が基本です。1銘柄だけに全財産を投資すると、その1銘柄の時価が下落するだけで損失が発生します。でも、複数銘柄に分散投資すれば、1銘柄の時価の下落では大した損失になりません。他の銘柄の時価が上がっていることもありますから、損益が相殺されてちょっとだけ運用益が出ている、あるいはちょっとだけ運用損が出ている状況になりやすいです。

しかし、少額投資では、そもそも1銘柄にしか投資できないことが多いですから、株式投資の基本である分散投資そのものが不可能です。だから、株式投資を始める場合は、最低でも2銘柄以上に投資できるだけの資金は用意しておかなければなりません。

少額投資でも利益を出したいなら長期保有

そう言っても、少額資金で株式投資を始める人は後を絶ちません。

誰だって、一度興味を持ったらすぐにでも始めたいと思うものです。それは、株式投資だけではありません。ゴルフやスキーなどの娯楽も同じです。

今すぐに少額でも株式投資を始めたいという方は、最初に選んだ銘柄を絶対に売らないという覚悟を持ちましょう。つまり、株式を長期保有するのです。

株式を公開する企業は、超優良企業です。だから、中小企業と比較すると倒産する確率は低いですし成長していく確率も高いです。その成長力に期待して、株式を売らずに持ち続けるのです。

売買を繰り返せば、無駄に手数料がかかります。その手数料を回収するだけでも、少額投資は不利になります。「動かざること山の如し」で、株式を取得した後は、少々のことでは売らないようにしましょう。

そうすれば、その株式を発行している企業の成長に従って株価も上がっていくはずです。