株式などの資産運用で成功している人は1割もいないと言われています。そのため、資産運用は難しいものだという認識を持っている人が多いでしょうし、実際、うまくいかずに損失を膨らませている人もたくさんいます。
そして、資産運用で失敗している人が増えるほど、成功している人が偉大に見えてきます。きっと見えないところで努力をしているから資産運用で成功しているのだと考えてしまいますが、本当にそうなのでしょうか?
成功率50%の資産運用
今、成功する確率が50%で成功した時には元本が2倍になる投資があったとします。この投資を連続で成功させた時の成功率と倍率は以下の通りです。
- 1回成功:成功率=50%、倍率=2倍
- 2回成功:成功率=25%、倍率=4倍
- 3回成功:成功率=12.5%、倍率=8倍
- 4回成功:成功率=6.25%、倍率=16倍
- 5回成功:成功率=3.125%、倍率=32倍
100人がこの投資を実行すれば50人が成功します。その50人がさらに同じ投資をすれば25人が成功し、その25人がまた同じ投資をすれば12人が成功します。4回連続で成功する人は100人中6人、5回連続で成功する人は100人中3人の計算になります。
上の投資を4回連続成功させた人は、1割の資産運用の成功者に入ります。その時のリターンは元本の16倍です。100万円を元手に投資したら1,600万円になります。200万円なら3,200万円。
運だけでも1割の成功者になれる
上の投資の例を見ればわかる通り、確率50%であっても4回連続で成功する人は6%いますし、5回連続で成功する人は3%います。
資産運用の成功者が1割しかいないと言っても、その1割には丁半ばくちに4回連続で勝てばなれるのです。
短期間に元本を10倍や20倍に増やした投資の成功例を見ることがあります。しかし、それは、確率50%の賭けに4回連続で成功すれば誰でも達成できることなのです。五分五分の投資は、もはや運でしかありません。その運の勝負に4回勝てば、成功者の仲間入りです。
果たして、これが本物の資産運用の成功者なのでしょうか。