資産形成をするのなら、自分の現在の資産がどれくらいあるのか、どのような形で運用しているのかを把握するのは当たり前です。
例えば、1,000万円の資産を銀行預金に500万円、国債に300万円、株式に200万円という形で保有していることを把握していなければなりません。そうしなければ、資産合計額がいくらあるのかわかりませんよね。
自分の保有している資産を把握しているのが当たり前だと思うでしょうが、これをできていない人はたくさんいます。その典型は、投資信託を買っている人です。
投資信託は中身がわからない
投資信託に投資している人は、現在の投資額がいくらか銀行や証券会社から送られてくる投資の明細で把握していると思います。
しかし、現在の投資信託の残高がいくらなのかはわかりますが、そもそも投資信託は何に投資しているのか外からはわかりません。それは、金融機関にお金を預けて好きなように運用してくれと言っているのと同じなのです。
金融機関に投資信託を申込む時、その金融機関のトレーダーと面会して、どのような投資の仕方をするのか、どれくらいの投資の経験があるのか、投資の知識は十分か、そのようなことを確認することはありません。
つまり、投資信託を買う行為は、会ったこともない人にお金を預けて好きなように運用してくれと言っているのと同じなのです。
資産運用は自らの責任で行う
先ほども述べましたが、資産運用をするのなら、何にどれだけ投資しているのかを把握しなければなりません。ところが、投資信託の場合は投資信託に投資はしているけども、投資信託がどのような銘柄の組み合わせになっているのかはわかりません。
だから、投資信託を買う行為は、大事な資産を他人の一存に任せて運用していることになります。
投資対象がどのようなものなのか理解せずに投資するのは危険です。投資対象に不利な影響を与える事態が発生しても、それを理解できず放置した結果、資産が目減りしてしまったという人はたくさんいます。
自分が理解できない投資対象は無視するのが基本です。自分が理解できない投資対象に他人が代わって投資してくれる場合も同じです。
資産運用は自らの責任で行わなければならないのです。