失敗例を知れば株式投資で成功できるのか

失敗は成功の母と言います。

確かに仕事やスポーツでは、失敗した経験を次に生かすことができます。大失敗すると、取り返しがつかないことがありますが、小さな失敗は早いうちに経験した方が、上達が早いというのは一理あります。

では、これを株式投資にも当てはめれるでしょうか?

他人の失敗から学べばよい

株式投資は、たくさんの資金を必要とします。1%の値下がりでも、数万円の損失になることだってあります。スーパーで買った商品が翌日に安売りしていて損したというのとは、わけが違います。

だから、できるだけ自分が失敗するのは避けたいところです。

株式投資を失敗から学ぶのであれば、インターネットで検索すれば失敗談がたくさん出てきますから、それらを読めば良いでしょう。他の人の失敗談をたくさん読んで、その知識を身につけるのです。

失敗例と成功例は同じようなもの

株式投資の失敗例は、どれも似たようなものです。

株価が割高の時に買って、割安の時に売り損したというのが多いです。後は、株価が下がっているのに買い増しして、損失を膨らましたといったものですね。

これを読むと、損切は早い方が良いと学べます。

しかし、一方で、株価が下がって行ってる時に株を買い増しして、後日、株価が上昇した時に売って大儲けしたという体験談を見ることもあります。やってることは前者と同じなのにこちらは成功しています。

両者の差は一体なんだと思いますか?

いろいろと考えたかもしれませんが、損した人と得した人の差は運だけです。前者は運が悪かっただけ、後者は運が良かっただけです。

そして、両者に共通しているのは、株価の動きばかりを意識して財務諸表を一切分析していないことです。財務諸表を見ないで、あるべき株価を計算することは不可能です。

株式投資で失敗している人の多くは財務諸表を見ていません。株式投資で成功している人の多くも、財務諸表を見ていません。

どちらも、株式投資の参考にならないですね。