世の中には、投資でお金を儲けようと借金をする人がいます。
これから飲食店を始めるので、銀行からお金を借りて事業資金にするというのならわかります。しかし、株式投資のため、FXのため、不動産投資のために借金をするのはいかがなものでしょうか?
コツコツと資産を増やす意識があるか
借金をしてまで株式やFXに手を出すのは、資産形成という視点が抜けていることが理由です。今持っている預貯金をコツコツと増やしていこうという意識があれば、借金をして株式取引やFXをやらないでしょう。
借金をして株式取引やFXに手を出す人は、一発逆転を狙っていることが多いです。そして、その中から1割程度は成功する人が出てき、巨万の富を築きあげます。世間では、そのような人を投資の成功者と呼んでいます。
しかし、丁半ばくちでも4回連続で勝てれば元本が16倍に増えるのですから、借金をして大きな勝負をした人を成功者として持ち上げるのは、ちょっと違います。
借金には返済期限がある
資産形成は、自分が望むように資産が増えていくものではありません。金利が変動することがありますから、低金利の時にはほとんど増えません。また、株価も順調に右肩上がりで上昇していくことは稀ですから、ある時点では株価が取得原価を割り込むことだってあります。
このように自分が思い描いたように増えていかないのが資産形成なのです。
しかし、借金は契約によって返済日と金利が決められています。月々10万円の返済と決められていれば、それにしたがって毎月返済していかなければなりません。それなのに収益が不安定な株式取引やFXで稼いだお金で借金を返済しようとするのは計画が破綻しています。
それでも、借金をして投資をしようとする人は、このことを理解できません。きっと、コツコツと資産を積み上げて行こうという意識が欠落しているからなのでしょう。