長期投資でも産業が衰退すれば株式投資で損する

安全に資産形成するためには、株式投資の場合だと長期保有が前提になります。

短期売買だと、偶然の株価の変動で損する危険性が高いですが、長期投資であれば短期の株価変動は無視できるので、その企業が成長している限りは長い目で見ると資産価値は増加する傾向にあります。

しかし、長期投資だから損しないわけではありません。

産業が衰退すれば倒産する危険がある

自分が投資した株式を発行している企業の属する産業が、他の産業に取って代わられてしまうと業績が悪化します。

過去の例で言うと、ワープロからパソコンへの変化、ポケットベルから携帯電話への変化を挙げれます。ワープロもパソコンも同じような用途ですから、ワープロを製造していたメーカーはパソコン事業にスムーズに移行できたでしょう。ポケットベルを作っていたメーカーも、同じ通信機器ですから、携帯電話への移行は容易だったと思います。

しかし、スムーズに衰退する産業から成長する産業に移行できなかった場合には、いずれ倒産します。その前に上場廃止になるでしょう。さらにその前には株価が下落するので、株主は損をします。

株式の長期投資で怖いのは、この産業の衰退です。

産業の衰退と発展は予測しにくい

しかし、どの産業が今後衰退し、どの産業が今後発展するのかを言い当てるのは簡単なことではありません。

将来的には伸びそうな産業でも、その将来がいつ来るのかわからない産業はたくさんあります。現在だと、太陽光発電のような再生可能エネルギーが良い例です。いずれは、太陽光発電や風力発電が主流になると予想できますが、いつ主流になるのかを現段階で予測するのは困難です。

反対に火力発電や原子力発電は衰退しそうだと予想できますが、いつ衰退するかはわかりません。もしかしたら、技術発展により火力発電の性能が上がったり、原子力発電の安全性が飛躍的に上がる可能性もあります。

産業の興亡を漠然としか予想できない場合でも、株式投資においては複数銘柄に分散投資しておけば、大きく失敗する危険性を低くできます。

今保有している産業が将来的に衰退しそうだと思っているなら、今後、その産業に取って代わりそうな産業に属する企業の株式に投資をしておけばリスクを分散できます。

資産を減らさないように安全性を重視するなら、いつでも分散投資を意識することが大切です。