労働収入の一部を資産運用に回す

資産運用は不労所得を得る手段です。だからと言って、最初から働かずに資産運用だけで収入を得ることは、多くの人にとって不可能なことです。

誰でも、社会人になって働き始めた時は、まとまったお金を持っていません。だから、資産運用をしようと思ったら、労働収入を得て、その一部を預貯金に貯めておく必要があります。

資産を地道にコツコツ増やす

株式投資やFXを始めようと思っている人の中には、少ない元手で大きく稼げると勘違いしている人がいます。

確かにFXは少ない元手で大きな取引をできるので、うまくいけば元本の数十倍の利益を短期間に得ることは可能です。しかし、短期間に元本を大きく上回る利益を得られる可能性のある取引は、思惑が外れた時には元本の数十倍の損失を出す可能性もあるのです。

このような取引は、投資でも資産運用でもありません。競馬や競輪などの公営ギャンブルと同じです。

安全に資産形成をするつもりなら、運用資金をコツコツと貯めましょう。そして、まとまった運用資金ができたら、利益率が低くても、元本が減る危険性の低い投資をしましょう。最初は預貯金や個人向け国債から始めるのがおすすめです。

働き続ければ給料は増えるもの

仕事を続けていれば、少しずつ給料が増えていきます。これだって立派な資産運用です。

働き続ければ知識や経験を得られます。その知識や経験を仕事に生かすから給料が増えるのです。昇給は、株式投資や不動産投資の経験を積み、知識を身につけて投資を成功させる確率を上げるのと何ら変わりません。

資産運用で不労所得を得るためには、働いて得た給料の一部をコツコツと貯めて、まとまった投資資金を作らなければなりません。労働収入を増やし投資に回せる資金が増えれば、安全性の高い投資でも多くの運用益を得ることが可能です。

100万円を年利1%で運用したら1万円の利益です。同じ年利1%でも元本が1,000万円なら10万円の利益です。

不労所得を得ることばかりを考えている人は、100万円で10万円の利益を出そうと考えます。そうではなくて、運用できる資金を増やすことを考えましょう。そのためには、労働収入からできるだけ多くを預貯金として貯めておかなければなりません。

無駄遣いをなくすことも資産形成には大切なことです。