日経平均がバブル崩壊後の最高値2万2666円超えのニュースを見ると長期投資の大切さがわかる

先日、日経平均株価が最高値2万2666円を超えてバブル崩壊後の最高値となったことが報じられました。2008年のリーマンショックの時には7,000円を割り込み、当時は2万円を超える時代がいつ来るかを予測するのは困難でした。

ひょっとしたら、自分が生きている間に日経平均が2万円を超える日が来ないかもしれないと思ったこともあります。

やはり長期投資が重要

もしも、リーマンショック後に日本企業の株式を大量に取得していた投資家が、そのまま売らずにいたら、保有株式の時価合計額が3倍に膨らんでいる計算になります。

こう考えると、デイトレードが馬鹿らしく感じますよね。リーマンショック後に複数銘柄に合計1千万円投資していれば、現在は3千万円になっているのですから。しかも、株式を買った後は何もしないのですから、時間も有効利用できているはずです。

短期売買を繰り返すよりも、一度取得した株式を長く保有し続ける方が、安全に資産形成できることは間違いありません。株式投資初心者がわずか数ヶ月で大金を手に入れたといった情報をネット上でよく見かけますが、そのような情報に惑わされず山のようにどっしりと構えて株式投資する方が成功する確率が高いことは容易に理解できると思います。

若いうちに成功したいという誘惑

しかし、長期投資が成功しやすいとわかっていても、短期売買で利益を得たいと思うものです。リーマンショック後に9年我慢すれば、資産が3倍になっていたはずなのに日経平均が上がって資産が増えたという人をほとんど知りません。

儲かっていても、黙っているだけかもしれません。しかし、そういう人は少数派で、リーマンショック後から株式投資を始めた投資家だと短期売買を繰り返している人が圧倒的に多いと思います。リーマンショック後、不景気でも株価チャートを見れば買い時と売り時がわかるといった情報をよく見かけましたから、この頃に株式投資を始めた多くの人が短期売買が当たり前と思っていたことでしょう。

長期投資は短期投資よりも成功する確率が高まることは、今回の日経平均株価のバブル崩壊後最高値のニュースを見ればわかることです。でも、長期投資は年をとってから利益を受け取る投資手法なので、若いうちに大金を手にしたいと思っている人はなかなかやろうとは思いません。それが、長期投資をためらってしまう理由ですね。