仮想通貨で安全に資産形成するのは難しい

最近、再び仮想通貨が話題になって来てます。以前に仮想通貨のビットコインの取引を仲介している会社が破綻した時は、仮想通貨熱が下火になったのですが。

仮想通貨のTVCMを見る機会も増えてきているので、今後、多くの人が仮想通貨の取引を始めると予想されます。しかし、仮想通貨で安全な資産形成ができるかについては疑問です。

値動きが激しいからリスクが大きい

ネット上では、仮想通貨への投資で元本が10倍になったなど景気の良い情報をよく目にします。

そんなに値が上がるのなら、今が仮想通貨の買い時だと思う人が多いでしょう。確かにその通りです。今なら先行者利益を得れるのですから、早い時期に仮想通貨に投資した方が良いです。

しかし、仮想通貨の歴史はほんの数年しかありません。そんな短期間で元本が10倍になるということは、値動きが激しいことを意味します。それは、変動幅が大きく将来の不確実性が高いということなので、当然ハイリスク投資です。

したがって、仮想通貨に投資するのなら、それがハイリスク投資だと理解してから投資すべきです。決して安全性の高い投資対象ではありません。

外貨でさえ国内での買い物ができない

通貨に投資するときは、その通貨が安全でかつ利便性があるかを考えなければなりません。

米ドルであれば、アメリカが破綻しない限り価値がゼロになることはありません。世界一の経済大国のアメリカが破綻することは滅多にないので、米ドルに投資しても全財産を失うことはまずないでしょう。

しかし、日本国内に住んでいる限り、米ドルで買い物をする機会はそうそうありません。スーパーやコンビニに行っても米ドルで支払いをできませんから、日本円よりも利便性は低いです。

仮想通貨になるとさらに利便性は下がります。しかも、誰が価値を保証しているのかわからないので、いつ無価値になるかわかりません。

そのようなリスクも高く利便性も低い仮想通貨に積極的に投資する理由を探すのは難しいです。仮想通貨に投資するのなら、外貨に投資した方が良いでしょう。どうしても仮想通貨に投資したいのであれば、少額から始めるべきです。財産の多くを仮想通貨に投資して一発逆転を狙うのはやめましょう。