株式投資は、売り時が重要だと言われます。理想的なのは、その株式が最も高い値を付けた時に売ることです。しかし、株価が最も高くなった瞬間は、かなり後になってからでないとわかりません。
だから、株式を最高値で売ることは難しいです。しかし、最高値で売却しなくても株式投資で利益を出すことはできます。
株式投資の利益は取得原価にも左右される
そもそも株式投資は、買った時よりも売った時の株価が高ければ利益が出ます。だから、最高値で売却しなくても、取得原価が低ければ株式投資で儲けることは可能です。むしろ、そうやって利益を上げている人の方が多いはずです。
また、株価は常に変動していますから、同じ会社の株式であっても自分の取得原価と他人の取得原価は異なっていて当たり前です。これを理解していれば、株式投資の利益が取得原価に左右されることがわかるでしょう。人によって売り時が異なることも容易に理解できるはずです。
取得原価が売り時を決める
冒頭でも述べましたが、株式の売り時は、その株式が最も高値を付けた時です。しかし、それを事前に知ることはできませんから、最高値での売却は現実的ではありません。
そもそも、株式投資は人によって始めた時期が異なるのですから、同じ株式でも取得原価が違っていて当たり前です。Aさんは10万円で取得したけど、Bさんは50万円で取得したということはよくあることです。
Aさんは、株価が10万円を超えていればいつ売却しても利益が出ます。しかし、Bさんは50万円以上に株価が上がらなければ売って利益を得ることはできません。誰だって、このことを理解しているのですが、不思議と株の売り時がいつかを知るためにいろんな情報を収集しようとします。
仮に株価が30万円なら、Aさんは売却して20万円の利益を得られます。Bさんは、ここで売ると20万円の損失です。同じ株価30万円でも、取得原価が違えば売り時が変わるのは簡単に理解できます。
それなのに売り時の情報を求めるのはおかしいと思いませんか?