株式投資の期間が短期になるほどギャンブル性が強くなる

どんなことでも言えることですが、短期間に大きく稼ごうとするほど不確実な要素によって損するリスクが高まります。

デイトレードのようにその日に買ってその日に売るような超短期投資の場合は、不確実な要素に損益が影響を受けやすく、株価が上がるのか下がるのかを予測するのが極めて困難です。

短期投資は偶然に左右されやすい

例えば、今から買う株式を取得後1時間以内に必ず売ると決めて株式取引を開始したとしましょう。デイトレーダーの場合は、株価チャートを見ながら、このような値動きをした場合には近く株価が上がるという法則のようなものを信じて取引をするかと思います。

そして、そのような法則に当てはまる株式を見つけてすぐに買い注文を出しました。後は1時間以内に株価が上がるのを待つだけです。

しかし、この1時間の間に別の投資家が、急に資金が必要になったため手持ちの株式の多くを売却しなければならなくなり売り注文を出したら、株価が下がってしまいます。この投資家が機関投資家であれば、株価に与える影響がより大きくなるでしょう。

先ほど取得した株式を1時間以内に売却するのですから、株価が戻っていない状態で売り、損失を確定させなければなりません。

長期投資なら株価の回復を待てる

株式を長期保有していれば、一時的な株価の下落や上昇は何度でも起こります。しかし、売らずに持ち続けていれば、そのうち株価があるべき水準に戻ってきます。そうなれば、途中に起こった株価の変動はなかったのと同じです。

株式投資は、長期保有を目的にすべきと言われる理由の一つがこれです。逆に短期投資の場合は、偶然の株価の変動に損益が左右されやすくなるので、値上がりや値下がりを予測しにくいです。

どんなに財務諸表を分析しても、偶然の売り注文や買い注文まで予測するのは不可能です。

安全に資産形成するなら、株式は長期投資を基本にすべきです。