株式投資で儲かっている人は数%から10%と言われています。したがって、ほとんどの人が損していることになります。
株価の変動を予想するのは難しいので、損する人が多いのは当たり前と言えば当たり前です。そして、一握りの得した人が、とても多くの利益を持っていきます。これが、現在の株式市場です。
企業価値以上の株価で株式を取得すれば損する
株式投資で損するのは、企業価値以上の株価で株式を取得しているからです。つまり、割高な株式を買っているから損しているのです。
例えば、コンビニで100円でコーヒーが売られているのに110円で缶コーヒーを仕入れて150円で販売しようとしても売れるわけがありません。少なくとも、100円で販売しても利益が出る価格でコーヒーを仕入れなければ、この商売は成り立ちません。コンビニよりも高い値段でコーヒーを販売するためには、付加価値を付けるしかないでしょう。
しかし、株式投資の場合、取得した株式に付加価値を付けて売ることはできません。自分が持っている株式を100万円で買ってくれた方にテレビをプレゼントなんて売り方はしませんよね。
妥当な株価に下がるまで待つしかない
株式は、企業価値に見合った株価で取得しなければ損します。だから、株価が割高な場合には、株価が下がるまで待たなければなりません。
株価が下がって来るかどうかはわかりません。投資のプロが、その株式を持っていれば、過剰評価されている株式だと気付いて売却するかもしれませんが、そうでない投資家ばかりが株式を持っていた場合には、妥当な株価まで下がって来ないかもしれません。
それでも、株価が下がるのを待てずに株式を取得すれば損するのは当たり前です。
こういう場合は、郵便局の定額貯金に預けて様子を見るくらいの気持ちの余裕を持つ必要があるでしょう。