株式投資の失敗事例はどれも同じようなもの

株式投資は、成功事例よりも失敗事例に学ぶべきだと言われることがあります。これは、仕事でも同じことでしょうし、その他のことでも共通していると思います。

確かに失敗事例から学ぶことは大切です。しかし、株式投資の失敗事例はどれも同じような物ばかりなので、たくさん知る必要はないでしょう。

高く買って安く売ったら失敗

株式取引で失敗するのは、高くで買った株式を安くで売るからです。これは当たり前のことですが、大切なことです。

そもそも株式を高くで買った原因はなんでしょうか?

それは、企業価値を正しく評価できなかったからです。基本的にこれ以外の理由はありません。株価が割高であれば、いつか修正されます。つまり、割高で株式を取得した人は、市場が適正な株価に修正したから損したのです。

有価証券報告書を読まない投資家

株式を適正価額以上で取得するのは、企業価値を正しく評価できなかったからです。そして、企業価値を正しく評価できなかったのは、その投資家が有価証券報告書を読まなかったからです。

有価証券報告書には、企業の情報がたくさん載っています。もちろん財務諸表もあります。以前は書店で1,000円ほど払って有価証券報告書を取得しなければなりませんでしたが、インターネットが普及した現代では企業のホームページのIR情報が掲載されているページから誰でもダウンロードできます。

そのような誰でもできる当たり前のことをしなかった投資家が、高値で株式を買うのです。

失敗事例がどれも同じようなものだと言うのはこういうことです。そして、失敗事例を紹介している書籍でも、ウェブサイトでも、ブログでも、このことに触れていることはほとんどありません。

株式投資で失敗しないためには、投資家心理を勉強するよりも先に有価証券の読み方を勉強すべきです。