株式投資に期限を決めるな

株式投資は、利益がどれだけ出るか、いつ株価が上がるかわかりません。つまり、不確実性の高い投資なのです。

それを理解していない人が株式投資を始めると、いつまでに儲けたい、いくら儲けたいということを事前に決めて株式を取得しようとします。しかし、そのようなことをあらかじめ決めても自分の力ではどうすることもできません。

自分の意思で株価は動かない

当たり前ですが、株価は自分の意思で動かすことはできません。巨万の富を持っている人なら買い注文を出しまくって株価を釣り上げることができるでしょうが、一般投資家が投資できる金額はたかが知れているので相場を動かすのは無理です。

おそらく、多くの人がこんなことを当たり前だと認識しているはずです。しかし、それにもかかわらず、株式投資で、いつまでにいくら儲けるといった目標を掲げる人が後を絶ちません。

きっと、いつまでにいくら儲けようと思っている人は、自分が目を付けた株式が今後どのように値上がりしていくのかを思い描いているのでしょう。でも、そう都合良く株価は動きません。

今より資産を減らさない

資産形成を目的に株式投資をする場合、今よりも資産を減らさないことを重視しなければなりません。しかし、資産形成ではなく株式投資で一山当ててやろうと思う人は、増やすことばかりを考えるので、取引の仕方が近視眼的になり、値動きの激しい銘柄を狙いたくなります。

そもそも、株価が上がるためには、その株式を発行している企業の売上や利益が増えなければどうしようもありません。そして、売上や利益の獲得に貢献しているのは、その企業の経営者や従業員なのですから、投資家はただ彼らを見守ることしかできません。

それを理解していれば、株でいつまでにいくら儲けてやろうという考え方はしなくなるはずです。