株式投資額を配当金で回収するという考え方

株式投資は、株価が上がった時に売却して利益(キャピタルゲイン)を得ることが醍醐味と言えます。多額の売却益を期待できるから、預貯金よりも株式投資の方が魅力的だと考えている方も多いでしょう。

一方で、株式を保有していると配当金を受け取れることがあります。企業によっては、毎期安定的に配当を出している場合もあります。株価が下がったとしても、配当金を受け取れれば投下資本を回収できますから、配当金を支払わない企業の株式に投資するよりも安全に思えます。

配当金を受け取ると株価は下がる

配当金は、その企業の利益の中から株主に分配されるものです。利益は純資産を構成しますから、配当金の支払いは純資産の減少を意味します。

株価は、1株当たり純資産を基準にして決まりますから、配当金の支払いが行われれば1株当たり純資産が減るので株価も下がります。

よく配当金を受け取れると株価の値上がりと合わせて二重に利益を得られるように勘違いしている人がいます。しかし、上記のように配当金が支払われると株価が下がるので、二重に利益を得ることはできません。

したがって、配当金を受け取れるかどうかは、その株式の保有から得られる利益の合計額(売却益+配当金)に影響を与えないのです。

株価下落が不安なら

そうは言っても、株価は常に動きますから、どんなに自分が優良な銘柄だと思って取得した株式でも、一時的に値を下げる場合があります。

このような株価の変動に不安があるのなら、毎期安定的に配当金を支払っている企業の株式に投資するのもありです。長期間保有していれば、そのうち配当金の受け取りだけで株式の取得原価を回収できる場合もありますから、値動きに一喜一憂したくない方なら、配当金狙いの株式投資をした方が安心できるでしょう。

ただし、以下の記事にも書いていますが、配当金の支払いを行っている企業の株式に投資すると運用益が不利になる可能性があるので、それを理解しておきましょう。