月給を超える投資収益を期待しない

株式投資でも不動産投資でも、始めたばかりの時は大きな投資収益を期待するものです。運用がうまくいけば、何もしなくても毎月100万円が入ってくるようになるといった具合に。

しかし、実際には100万円どころか自分自身の月給も利益が出ないことの方が多いです。

預金利息よりも増えれば良し

現在の月給以上の投資収益を上げたいと思っている方は、その考え方を見直すべきです。投資資金1,000万円を年利10%で運用できても、年間100万円の投資収益です。1ヶ月にすると10万円にもなりません。年利10%での運用は、相当うまくいっているのですが、それでも月給以上の利益を得ることはできません。

投資資金が1億円であれば、年間1,000万円の利益ですから、月給以上の儲けになりますが、なかなか1億円を用意することはできないので非現実的です。

現在のような低金利の時代には、有望な投資先が少ないので、預金利息を上回る投下資本利益率を得ることだって難しいです。なので、預金利息以上の投資収益を上げているのなら、それで良しと考えることも大切です。

長期投資で利益額を増やす

投下資本利益率を10%や20%にするのは極めて難しいことです。だから、高い投下資本利益率を追求するよりも、投資額を増やしていって利益の絶対額を増やすことをおすすめします。

投資額を増やす最も簡単な方法は、毎月いくらかを投資に回すことです。給料の3万円を投資のための資金に充てるなどといった感じで、ちょっとずつ元本を増やしていけば、利益率が低くても、利益額を増やすことは可能です。そして、その利益も再投資して行けば投下資本が膨らんでいくので、それにともなって利益額も増加していきます。

月給を上回る投資収益を目指すと、危険な銘柄に手を出したくなるものです。元本が減るくらいなら、タンス預金にしている方がましです。

ハイリスク・ハイリターンを狙うのではなく、ローリスク・ローリターンで長期投資しましょう。長く資産運用を続けて行けば、いずれ多くの資産を築けます。