FXは遊びでやるもの。本気で稼ぐためにする投資ではない。

外国為替証拠金取引、略してFXと呼ばれている取引があります。どういう取引かを簡単に説明すると、将来、円高になるか円安になるかを言い当てる投資となります。

世の中には、FXで稼いで生計を立てている人もいます。そんな人がいることを知ると、自分もFXで生計を立てようとか、現在の給料にちょっと上乗せできる収入を得たいとか考えてしまいます。

FXは公営ギャンブルと同じ

将来の為替相場がどう動くのかを予測して見事的中すれば儲かる。

だから、為替のことを勉強すればFXで稼げるに違いないと思うのでしょうが、為替相場がどう動くのかは誰にもわかりません。景気の良い国の通貨は価値が高くなり、景気の悪い国の通貨は価値が低くなると思うでしょうが、為替相場の変動はそう簡単なんものではないのです。

なぜなら、投機目的で為替に手を出している投資家がたくさんいるからです。為替相場が貿易だけで動いているのなら、輸入や輸出の状況を知ることで将来の為替相場を予測できるかもしれません。しかし、投機マネーが大量に為替市場に入っている状況では、投資家の気分次第で為替相場が動くので予測が困難です。

まだ、競馬や競艇のような公営ギャンブルの方が勝敗に根拠があります。

FXは生活に支障が出ない範囲でやるもの

FXが公営ギャンブルと同じようなものである以上、FXをやる場合は生活に支障が出ない範囲の金額ですべきです。つまり、遊びだと割り切って楽しむ程度にやるのがFXなのです。

株式であれば、倒産しなければ株価が下がったとしても、いくらかのお金は返ってきます。しかし、FXの場合は事前に差し入れた証拠金を上回る損失が発生することがあります。つまり、FXは元本が吹っ飛ぶだけでなく、さらに追加の支出まで発生するリスクがあるのです。

このような取引は投資ではなく投機です。当然、資産運用や資産形成と呼べるようなものではありません。

コツコツと資産形成したいのであれば、FXは遊び程度にとどめるべきです。損しても笑っていられる金額の範囲内でするべきですが、追加証拠金が発生する危険があるので笑って済ませられない損失が発生するかもしれません。

資産形成とFXは相性が悪いです。

資産形成を重視するのならFXには手を出さないことです。