1日に何度も株式取引を行い利ザヤを稼ぐデイトレードは、短期間に稼げる可能性があることから、多くの個人投資家に人気です。
しかし、人気とは裏腹にデイトレードで成功している人は、わずか1割程度と言われています。残り9割の投資家は失敗し、中には大きな損失を抱えている個人投資家もいますね。9割の個人投資家が失敗するのですから、デイトレードは簡単に始めることはできても難易度の高いトレーディング手法だと言えます。
個人投資家同士の行動の読み合い
デイトレードは、1日に何度も売買を繰り返しますから、今買った銘柄を短時間のうちに売却して利ザヤを稼がなければなりません。それは、今買おうと思っている銘柄が、短時間のうちに値を上げるという自信がなければできない行動です。
現在、取得を検討している銘柄が短時間のうちに値上がりするためには、自分がその銘柄を取得した直後に多くの投資家が買い注文を出さなければなりません。つまり、デイトレードとは、多くの投資家の近い将来の行動を読めなければ上手くいかない取引方法なのです。
多種多様な個人投資家が参入している株式市場で儲けるためには、個人投資家同士の行動の読み合いに勝ち、ある瞬間に大多数の個人投資家が同じ行動を起こすことを予測する必要があります。それができれば、1割の成功者になれます。
見えない投資家の行動は分からない
では、多種多様な個人投資家が、一度に同じ行動を起こす瞬間をどうやって見抜けば良いのでしょうか?
まず必要になるのは、今この瞬間にどれだけの投資家が株式市場で取引をしているかという情報です。自分1人だけなのか、100人なのか、1万人なのか。次に市場に参入している投資家の大多数が同じ銘柄に買い注文を出すタイミングはいつかを見抜かなければなりません。
例えば、1万人の投資家が現在市場に参入しており、30分後にそのうちの1千人が買い注文を出す銘柄があったとします。その場合、あなたは、30分以内に当該銘柄を取得しておけば30分後に株価が上がり出すタイミングで売り注文を出せば利ザヤを稼げます。
デイトレードの必勝法とはこのようなものです。
しかし、現在どれだけの個人投資家が株式市場に参入しているのか、彼らがどのような目的を持って株式取引をしているのか、彼らが30分後に買い注文を出す銘柄はどれなのか、このような情報をパソコンの前に座っていて入手できるでしょうか?
不可能ですよね。
デイトレードで成功している人は、一般人とはどこかが違うのでしょう。そして、多くの人は彼らの真似をしようとしてもできないのです。