1日に何度も売買を繰り返すデイトレードをしていると、株価チャートの動きから必勝パターンがあると思い込むことがあります。しかし、株価チャートを見ただけで株式投資で儲かる必勝パターンはありません。それは、デイトレードにも当てはまります。
チャートパターンは思い込み
株価チャートに何らかの法則性があると考えるのは、ただの思い込みです。
しかし、陽線パターン、上ヒゲパターン、下ヒゲパターン、陰線パターンなど過去の株価の動きに名前を付けて、このような株価の動きをした時には売りだとか買いだとかを主張する人は後を絶ちません。
彼らの主張からは、会計学を学んでいる気配を全く感じません。ただ、株価チャートだけを見て株式取引をしているのでしょう。
会計学を知らない人が、株式投資で拠り所にするのは株価チャートだけです。しかし、株価チャートは過去の値動きを見るものであり、そこから将来どのように株価が動くかを予測することはできません。
株価チャートの見方よりも財務諸表の見方を知る
株価チャートの見方を覚える前にまず会計学を勉強して財務諸表の見方を理解しなければ、現在の株価が妥当かどうかを評価できません。
株価が割高か割安かを知るためには、基準となる指標が必要です。その指標は1株当たり純資産や1株当たり純利益が一般的です。しかし、多くのデイトレーダーは、それらがどのようにして計算されたのかを理解できませんから、簡単に覚えられる株価チャートのパターンを拠り所にするのです。
会計学を勉強するのは時間がかかります。一方、株価チャートのパターンを覚える時間は1日もあれば十分です。チャートパターンのことばかりを述べている投資家は、大した勉強をせずに株式投資をしていると思った方が良いでしょう。
当然ながら、そんな人の話を真に受けてはいけません。