投資初心者は資金を蓄えることが先

初心者でも安全確実に稼げる投資。

これから投資を始めようと思っている方なら、誰もがこのような投資がないものかと探します。しかし、投資に確実ということはあり得ませんし、初心者が安全に投資をするのも難しいです。そして、投資初心者が知っておかなければならないのは、安全性や確実性を高めるためには、まとまった資金がなければならないことです。

少額の資金では分散投資できない

社会人になって間もない人は、預貯金が少ないので、投資に回せるまとまった資金が少ないはずです。

株式でも不動産でも、安全かつ確実に運用益を上げていくためには、より多くの対象に分散投資しなければなりません。しかし、分散投資はまとまった資金がなければできません。例えば、10銘柄の株式に1株ずつ投資するにしても、1株が50万円であれば500万円の資金を用意しなければなりません。1株が100万円なら1,000万円です。

よく少額からでも安全に投資できると謳った金融商品を見かけますが、そもそも安全な投資は分散投資が基本なので、少額で安全性を求めるのは難しいです。投資信託なら少額からでも投資できますが、手数料を考慮するとあまり魅力的な投資とは言えません。

投資初心者は預貯金を増やすことから始める

投資初心者が最初にしなければならないことは、分散投資に必要なまとまった資金を貯めることです。毎月もらえる給料の一部を預貯金に回してコツコツと資金を蓄えるのです。

それができない人は、少しばかりの資金ができたところで投資を始めます。これは、少ないお金で馬券を買うようなものです。馬券は1着になる馬を当てれば配当をもらえます。だからと言って、1頭だけに賭けても的中する確率は低いので、的中率を高めるために3頭、4頭と多くの馬に賭ける必要があります。そうしなければ、馬券が外れて損する危険性が高くなります。

株式投資も馬券と考え方は似ています。少ないお金を1銘柄に投資しても、その銘柄が値を下げれば損します。もしも、資金に余裕があれば、もう1銘柄に投資しリスクを分散できます。一方の株価が下がった時に他方の株価が上がる傾向にあればリスクの分散に成功しています。

さらに資金に余裕があれば3銘柄、4銘柄と投資対象を増やしてリスクを分散できます。

分散投資に必要なのは、まとまった資金です。だから、分散投資に必要な資金を蓄えることも投資の一部です。初心者が安全かつ確実に投資をするためには、まず預貯金や個人向け国債で資金を蓄えることから始めなければなりません。