株式投資は2銘柄に投資すればリスク分散できる

株式投資は、分散投資が基本と言われています。

その理由は、複数の銘柄に分散投資すると期待収益率を維持したままリスクを減らすことができるからです。もっとわかりやすく言うと、儲けはそのままで、より安全に投資できるということです。

何も考えず2銘柄に投資する

分散投資と聞くと、難しい投資理論を駆使して投資する銘柄を選ぶように思ってしまいます。金融のプロの世界では、確かに高度な知識を使って投資を行っています。

しかし、個人投資家が株式投資をする場合、あまり深く考えずに2銘柄を選んで投資しても、分散投資の効果が得られます。有名な実験として、サルにダーツを投げさせて決めた銘柄に投資した場合も、人間が考えて投資した場合も、投資の成果に大した差がなかったというものがあります。

この実験は単なる噂なのか、実際に行われたのかはわかりません。

ただ、ここで言えるのは、サルがダーツを投げて投資する銘柄を決めても、分散投資によるリスク低減の効果を得られるということです。それだったら、これから株式投資を始めようと思っている人でも、とりあえず2銘柄を選んで投資すれば、期待収益率を維持したままリスクを減らせることになります。

業種を変えて複数銘柄に投資

しかし、2銘柄に投資したとしても、同じ業種の2銘柄に投資した場合には、同時に損することがあります。

例えば、自動車業界の2社の株式に投資した場合、自動車の排気ガスに重大な健康被害をもたらす物質がふくまれていることが発覚すると、同時に2社の株価が下がってしまいます。したがって、同時に損することを避けるためには、異なる業種に投資した方が良いでしょう。

晴れている時にはアイスクリームがよく売れ、雨の日には傘がよく売れるのであれば、アイスクリームメーカーの株式と傘メーカーの株式に投資しておけば、天気に関係なく収益が安定します。

分散投資やポートフォリオという言葉は難解に聞こえますが、単純に自分の好きな会社を2銘柄以上選んで株式を取得することだと思っていても、大きな間違いではありません。